昔中国黄河の滝を鯉が昇って龍に化身したという昇龍伝説にちなんだ絵柄です。
立身出世・家運隆盛など縁起の良い掛軸です。
大きな鯉が勢いよく飛び跳ねた様子が水しぶきや波でも分かります。
画面向かって左を見て下さい。
滝の流れの中に龍の頭があります。
身体の下部は鱗がありまだ鯉のままです。
まさに鯉が龍に化身する姿が伺えます。
これら全てを本金箔押しで製作した本紙を金襴裂地で表装し仕上ました。
特に金の鱗が際立つ作品です。
【作品について】
◆作者
奥田久志 おくだひさし
・作者略歴
墨彩会会員
昭和52年生まれ
岐阜県出身
得意:花鳥・山水
春季創画展入選
個展8回
(本紙)
紺布(綿)に本金押箔
(仕様)
大和三段表装
(中廻し)
龍に唐草
(上下)
綿紬
(一文字・風袋)
小竹屋町
(軸先)
瀬戸焼
(収納)
太巻桐箱
(寸法)
尺五立
画寸:(縦)108×(横)39cm
軸寸:(縦)190×(横)53cm
重さ:532g